よくある質問

本人が受診しなくても相談にのってもらえますか?
家族の方だけでも相談に応じます。受診を拒否する方が、たくさんおられます。どのような説得が有効なのか、受診してくれるまで、どのようにして病状安定を図るかなどの助言・説明をします。お薬はご本人を診察してからでないとお出しすることはできません。
費用はどのくらいですか?
初診時には、自己負担3割の方で約2,000~3,000円です。
治療費の負担軽減の福祉制度はありますか?
「自立支援制度」があります。自己負担額1割で治療を受けられます。具体的な手続きについては初診時に説明します。ただし、初診時には、その手続きは間に合いません。
子供の診察・相談はしてもらえますか?
小学生以上であれば診療いたします。
6歳未満の子どもは東海大学病院の児童精神科での相談を勧めております。紹介状をお書きします。
カウンセリングを受けることはできますか?
完全予約制で毎週土曜日おこなっております。診察時、主治医にご相談ください。
心理検査を受けることができますか?
当院では行っておりません。
「カウンセリングルームZama」にお願いしております。
どんな方法を用いて治療をするのですか?
相談を中心にします。必要に応じて少量のお薬を活用します。お困りなこと・つらいこと・悩んでいることなどを相談する中で、その原因が浮かび上がり、具体的な対策が生まれてきます。お薬は、これらの苦痛感を即効的に軽減します。今日、習慣性や依存性がなく、眠気・だるさもきたさない良いお薬が多く用いられています。
「身体表現性障害」について説明してください。
a)吐き気・手足のしびれ・全身各部の痛み・喉のつまり・激しい頭痛・など身体の著しい不調感を認めながら、精密検査を受けても「どこも異常がない」と言われることがあります。「心の不具合が原因のようだ」との説明を受けることもあります。こんなことってあるんだろうかと疑問にあります。
b)悩みごとや心配ごとなど、ストレスが続くと、これらは、「からだ」の不調に姿をかえて現れます。

c)不安・緊張感が募ると交感神経が緊張します。すると、「動悸がし、口が渇き、冷や汗が出て、下痢をする。食欲がなくなり、さらには吐き気がして嘔吐する」のです。
d)身体のどこにも以上がないのに、あちこち不具合が生じ、いくら内科などで治療を続けてもよくならない。そのような苦痛も軽快します。
精神科・神経科・心療内科はどこが違うのですか?
a)精神科は心の病、すべてを対象とします。うつ病・パニック症・不安症・不登校・統合失調症、さらには認知症なども含みます。よく誤解されるのが、精神科は精神病(妄想・幻覚)を診るところであり、軽い不安症・うつ・パニックなどは、神経科・心療内科が専門というとらえ方です。
b)神経科は神経内科と同意です。脳梗塞・脳溢血などのため、手足が麻痺したり、言語障害を認めるなどの疾患を対象とします。その他、パーキンソン病・脊髄変性性疾患などの診断・治療を専門とします。

c)心療内科は、ストレスが原因の一つとして生じる身体疾患(胃潰瘍・十二指腸潰瘍・喘息・過敏性腸症候群・片頭痛・蕁麻疹など)を対象にしております。精神科を受診することは、「精神病である」との偏見・誤解が根強いため、一般医の方々は「心療内科で診てもらってはどうか」との表現で、精神科受診を勧めているのが現状です。
d)広く使われている「メンタルクリニック」は、「心の病を専門にする」病医院を指しています。